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「……ひとらん、何してるの」
「うん？おかえり。ごめんね、勝手に入って」
返事になってないな。ぼぅっと考える。
「それはいいよ」
「そっか。ねえ、今日夕飯何がいい？」
「……ひとらん」
どうしてこんなことしたの、と。
学ランの裾を掴んで問いかければ、ひとらんは手を拭いて、私の頭を撫でた。
「嫌だった？」
嫌。では、ない、ような？
こんなにも冷静なのだから。嫌ではないような、気が、する。
後ろを振り向けば、机でぐったりしている父親がいる。
その頭を、髪の毛を掴んで、顔を持ち上げる。
そのまま後ろに軽く放り、椅子の背もたれに身体を預けさせる。
私は机の上に乗り上げ、確りと狙い済ました足先で、父親の額に蹴りを入れた。何度も、何度も。
「……大っ嫌いだ！！！ばーかっ！！！」
つい、笑いが零れた。
「嫌じゃない？」
「……多分！」
そのまま、ひとらんの方に倒れ込めば、それを優しく受け止めてくれる。柔軟剤の香りがして、ほっと一息ついた。
「夕飯、何にしよっか」
「コンビニ弁当あるよ。食べる？」
「あそこに落ちてるやつじゃん。嫌だよ」
「確かに！」
二人で顔を見合せて、笑い合う。
「ねえ、A」
「なに？」
「大好きだよ」
「うん、私も」
───だからきっとこれは、幸せな噺。
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？何を書きたかったんだ？
謎ですが、良ければどうぞ。
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ミントティー(プロフ) - 灯さん» コメントありがとうございます……！まさかご感想いただけると思わず踊り狂って喜んでいます。読みやすかったと言っていただけると嬉しいです……！これからも元気に更新してまいります！ (5月12日 20時) (
レス) id: d7507200e4 (このIDを非表示/違反報告)
灯(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。どの作品も一つひとつが面白くて、尚且つ読みやすかったです！素敵な作品をありがとうございます！朝夕寒い時期ですのでお身体にお気をつけて、ご健勝をお祈り申し上げます。 (5月11日 13時) (レス) id: 3e566e3157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミントティー | 作成日時：2023年12月28日 21時
