角砂糖とミルクは必須/os ページ24
正統派ラブコメ
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「あ、Aちゃん。来てくれたんや」
「とんでもない、オスマンが誘ってくれたのに来ないわけないでしょ」
今日は月に何度かしかないくらい貴重な、オスマンとお茶会をする日。
お互い仕事が忙しくて、予定がようやく合って、それから急に予定が入らなかった日だけ出来るお茶会だ。
お互いその日のためにちょっと奮発して購入したお菓子や紅茶を持ち寄って、近況報告や最近読んだ本の話、時には恋愛の話をしたりもする。
最近私が彼氏と別れてから、恋愛の話題はとんと無くなってしまったけれど。
ちなみに彼氏がいた時もオスマンとのちょっとしたお茶会は続けていて。もちろん彼氏には許可をとっていたけれど、その度オスマンは「ホンマに大丈夫なん？」と心配そうにしていたのは記憶に新しい。それと、彼氏と別れた時には、わんわん泣いている私を慰めてくれていたのも。
「今日は期間限定のお菓子やで〜」
「あっ、これ近くのデパートで売られてたやつ！私、これ買えなかったんだ」
「そうなんや、Aちゃんが喜んでくれるんやったら買ってよかったわ」
「超嬉しいよ！いいの？」
「ええんよ。Aちゃんが喜んどると俺も嬉しいわ」
そう言ったオスマンの顔は、ひどく緩くて優しい。やけに目線も甘ったるくて、つい目を逸らしてしまった。
「ん？どうしたん」
オスマンから受け取ったお菓子の箱で、つい口元を隠していると、「可愛ええな」と笑ってこっちを見ていた。
……オスマン、今までこんなことしなかったよね……？
「あ、あの、私もお菓子あるんだけど！」
「あ、ほんまに？何買うてきたん、見して？」
そう言うとオスマンは、向かいに座るのをやめて、私の隣に詰めてくる。百貨店のお高い袋をがさごそと弄る私の手を後ろから覗き込むと、なんだかバックハグのような体勢になってしまった。
……やっぱり近いよね！？
「オ、オスマン……？」
「ん？」
「なんか、近いというか」
「そう？こんくらいやろ」
そんなことないと思うんだけど、と返せば、まあまあと軽くいなされる。というか私はオスマンに弁舌戦で勝てた記憶が無い。強すぎるんだもの。
なのでこれ以上の反論は諦めて、クッキーの入った小袋と、焼き菓子詰め合わせの箱を取り出すと、オスマンはわあっと嬉しげな声を上げた。
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ちょっと区切り悪いかも
つづきます
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ミントティー(プロフ) - 灯さん» コメントありがとうございます……！まさかご感想いただけると思わず踊り狂って喜んでいます。読みやすかったと言っていただけると嬉しいです……！これからも元気に更新してまいります！ (5月12日 20時) (
レス) id: d7507200e4 (このIDを非表示/違反報告)
灯(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。どの作品も一つひとつが面白くて、尚且つ読みやすかったです！素敵な作品をありがとうございます！朝夕寒い時期ですのでお身体にお気をつけて、ご健勝をお祈り申し上げます。 (5月11日 13時) (レス) id: 3e566e3157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミントティー | 作成日時：2023年12月28日 21時
