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しかし女子高生は腕を組んで、眉間に皺を寄せてウンウン考えるような顔をしたあと、ウーン、と声を出してから、また息を吐いた。
……呆れられた訳では、ないんか？どうなんやろう。
「……分かったよ」
あ、呆れられてはないんやな。
でも女子高生は、むーんっと頬を膨らませている。怒ってはおるんかもしれへん。
「で、なに？忍者パーカーくんに直接会って感謝を伝えて、グルさんって人に会って……？」
「成仏するまで、おってほしい」
「ン？」
「え、あかん？」
「私どんだけ君といなくちゃなの」
「……あかん？」
「うううううう！！！」
先程までの表情から一転、酸っぱそうな顔をして、年下には弱いんだからやめてよぉ〜、とふよふよと浮き、頭を抱えてもだもだとしている女子高生。
でも、実際成仏するまでって言うのは結構いい手段やと思う。
俺の手の届くところに居ればどこぞの実験施設とかに連れていかれる可能性もないし、変なオッサンとかに絡まれたりすることもない。学校やって、生徒会室に隠れとってくれたら変に生徒に見つかることもないし。
……あれ。
俺、なんでこんなにこの子に居て欲しがっとるんや？
「……分かった。成仏するまでは君といてあげるよ」
「ほんま？」
「うん。まあ確かに君の言う通り？家もなき女子高生が街をうろついてるのは危ないからねー」
まあまあ仕方ない仕方ない、と、ウンウン頷きながら腕を組む女子高生。それにしても、美人やなあ。
桜色の毛先と、典型的な薄青色が特徴的なセーラー服。膝丈に折られたスカートに、白いハイソックスとスニーカー。昔の女子高生という感じがするのに、現代っ子のような可愛らしさと明るさ。どこかアンマッチなのに、こうして話しているとまるで違和感を感じない。意識するまでは。
「なら今日は君の家に泊めてね」
「おう。……ん？」
「ん？」
「……え、俺ん家来るん？また地面に埋まっとくとかちゃうん？」
「嫌だよあんな土臭くて窮屈なところ。暖かいお布団で眠らせてよ、君が私を引き留めたんだからさあ」
「……ま、まあ、そか……うん」
「なんで不満げなのさ」
……たしかにな。流石にまた土に埋められるんは嫌やろうな。そりゃあ。
かと言って俺ん家に来るとは思ってなかった。マ、それ以外にどこがあんねんって話やけど。
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しっかしもうちっと続くんじゃ
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ミントティー(プロフ) - 灯さん» コメントありがとうございます……！まさかご感想いただけると思わず踊り狂って喜んでいます。読みやすかったと言っていただけると嬉しいです……！これからも元気に更新してまいります！ (5月12日 20時) (
レス) id: d7507200e4 (このIDを非表示/違反報告)
灯(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。どの作品も一つひとつが面白くて、尚且つ読みやすかったです！素敵な作品をありがとうございます！朝夕寒い時期ですのでお身体にお気をつけて、ご健勝をお祈り申し上げます。 (5月11日 13時) (レス) id: 3e566e3157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミントティー | 作成日時：2023年12月28日 21時
