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そんなことを思いながら、ネックレスと検索してみる。
どうにも、あの子に似合うようなデザインが見つからない。
というかネックレスって重たいんじゃないか？世のリア充ってこんなでかい壁にぶち当たって、最終的にどういう結論に行き着くんだろう。
助けてくれ先駆者たち。俺みたいな新米リア充に、何を贈るのが一番か教えて欲しい。
今までめちゃくちゃ恨んでいたリア充が今はめちゃくちゃ尊敬出来る。本当に凄い。俺は何がいいか分からない。
「はあ……」
ため息を着いて、またスマホの画面とにらめっこ。
そうしているうちに、頭上から「ひとらん先輩」と声が降ってきた。
「あ、Aちゃ……ん？」
顔を上げた先には。
真っ白なマフラーを首に巻いて、照れくさそうにしているAちゃんが居た。
……………………………………白の、マフラー。
「……え、現実」
「迷いなく頬を抓らないでください、現実ですよ」
痛む頬が、目の前の光景を現実だと証明する。
え、本当に現実？俺の都合のいい幻覚とかじゃない？
Aちゃんが、白のマフラーを。
あのAちゃんが、白の、マフラーを！
「……ひとらん先輩、白、お好きらしいので」
「大好き。大好き、超好き！」
つい柄にもなく大きく頷いてしまう。めちゃくちゃ似合ってんじゃん、可愛い、素敵、綺麗、とにかく色んな褒め言葉が口から溢れ出る。
その度にAちゃんは顔を赤くして、最終的には目を逸らしてしまった。あーかわいい。
「本当に、ありがとう。嬉しい」
「……いえ」
「俺が好きって言ったからだよね、本当に嬉しいよ」
「そんなに喜んでくれるとは……私も嬉しいです、ひとらん先輩」
そういって、Aちゃんはふにゃりと笑う。
笑った顔も可愛い。今のAちゃんの行動は全てがクリティカルヒットする。やばい。俺死ぬんじゃないか。
「行きましょう」
「うん。行こう、Aちゃん」
そういって手を差し出すAちゃんに手を重ねて、俺たちはまた歩き出す。次の目的地は、Aちゃんの好きな、厚めのパンケーキが自慢のカフェ。
───今年のクリスマス。
彼女にはなにか、白いものを渡してみてもいいかもしれない。
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まだギリクリスマス
君と俺の七日間逃避行/rbr→←たまには白いマフラーを/ht
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ミントティー(プロフ) - 灯さん» コメントありがとうございます……！まさかご感想いただけると思わず踊り狂って喜んでいます。読みやすかったと言っていただけると嬉しいです……！これからも元気に更新してまいります！ (5月12日 20時) (
レス) id: d7507200e4 (このIDを非表示/違反報告)
灯(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。どの作品も一つひとつが面白くて、尚且つ読みやすかったです！素敵な作品をありがとうございます！朝夕寒い時期ですのでお身体にお気をつけて、ご健勝をお祈り申し上げます。 (5月11日 13時) (レス) id: 3e566e3157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミントティー | 作成日時：2023年12月28日 21時
