【d!】画面越しの愛してる【短編集】 (ページ10)

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「分かった、分かったから！気を付けろよマジで。大先生来るで」

『もう構えて待っとるから… はよ…』

ああ、ニヤケが止まらない！沸き上がる高揚感に斧を持つ手が震えてしまう。肉塊が転がる廊下を足音を鳴らして歩いていく。

震えてイモっているAを想像し、よだれが垂れた。舌なめずりが止まらない。頬が熱を持つ。斧がいつもより軽く感じる。吐き出す息が熱い。

『エッエッ足音聞こえるんやけど！！！誰！？！？』

「多分俺や。でも構えとき」

Aのいる部屋の扉を開けて、声をかけた。安心したようなAの姿が、とてつもなく美味そうに見えた。

『良かった～、これであんし… …エッ、っな"…、ア"、…グル、さ、？』

「イヤア、すまねえな。俺が人狼なんだよなあ」

Aに、斧を振りかざした。脳天が割れる。飛び出した血は温かい。

「…ハ～、Aうンま…… こらあ最高だな…」

【恐れ(おそれ)】

・おそれること。恐怖。悪いことが起こるのではないかという心配。懸念。