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116. ページ16
それからというものの、時が経つのは早かった。
透也「A先輩！」
「透也くん」
透也「ご卒業...おめでとうございます」
今日は卒業式だ。
周りは写真を撮ったり最後に仲間や先生と話をしたりざわざわしている。
私もその中の1人に過ぎないのだけれど
「ありがとう！美術部を頼むね？透也くん」
透也「もちろんです。先輩が作ってくれた居場所なんで...俺が守ります」
「あはは、頼もしいな〜」
もうここで、絵を描くことはないのか
本当に色んなことがあった。
無理だと思って諦めていた自分から
私はどう変われたのだろうか
きっと本質は変われていない。
だけれどきっと...大事なものを手に入れたんだよ
「ありがとう、私...絵を続けるよ」
透也「俺も...A先輩と同じ世界にいたいです」
「うん...頑張ろう一緒に」
ずっとずっと、苦しい思いをしたって忘れられない
諦めようとしても諦められない
思い出して、その度にずっと恋をしている
こういう事なんだ、好きって...
高梨くん、見てて
貴方に届くように...頑張るから
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作者名：セピ力
| 作成日時：2024年3月19日 23時
