選択 ページ8
石川side
___
A:.....約束したから
石川:.....一緒に日本バレーを変えようって?
なんとなく、Aさんの言うことが分かった
A:今、大事なのは、関さんとチームメイトであるということ。
石川:...
A:関さんだけじゃない。
今、このチームは、一番、メダルに近い。
静かに、でも力強く、Aさんは言う。
A:このチームを支え続けるのが、私の夢。
それ以外は、保留!
暗い雰囲気を一掃しようと、保留!と声を張って言う
石川:Aさんらしいね。1本に集中するとこ
A:この選択をした私に対して、それを尊重し続け、
仲間で居ることを選択した関さん。
石川:去年、代々木に、
彼女さん連れてきた関さんは、
そういう選択をしたってことか。
A:その選択が、間違ってなかったか?って聞いてたってことです。
石川:.....
A:なに〜
石川:だって、そんなの関さんが決めたわけで、
Aさんに聞くのは、違うじゃん
A:関さんの癖。
石川:あぁ〜
日頃の関さんを思い浮かべた
石川:確かに、関さん、練習でも逐一、Aさんと確認するよね。
A:そうそう、その延長かなーって
石川:でも、今の状況、きつくないんですか?
A:うーん、つらいと認めてしまうと、約束が違うからね。
そうならない選択をした。
私は、関さんと手を取ることはできないけど、
好きで、それだけで、十分なんです。
というより、それで十分になった、ってのが正しいかな。
石川:...
A:祐希さん、心配してくれてありがとうございます。
でも、私にとって、一番大事なのは、このチームです。
このチームで、メダルを獲ることです。
いつものセリフをお願いしますよ、キャプテン。
また、雰囲気を明るくしようとする、Aさん
試合前も、試合中も、試合後も
いつも俺がみんなに伝えていること
それは...
石川:無理やり話を終わらせてるよね?
A:いいじゃん!
こっちは、もうすぐ伊藤さん来そうで、震えあがってるんだから!
時計をチラチラ見てるなって思ったら、そういうこと(笑)
石川:はいはい...
じゃあ、
色々言いたい気持ちをくっと堪えて、Aさんの方に、
こぶしを向けて言う。
石川:一本、集中していきましょう!
Sup!
石川・A:しゃあ!
二人でこぶしを上げて、いつもの掛け声をする。
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作者名:Lily | 作成日時:2023年11月28日 19時