消しちゃうぞ〜 ページ2
いつの間に現れたのか、カートに乗った黒スーツの男がカートから降りて、恭しく挨拶をする。
「TH様、、よくおいで下さいました。お車は私が車庫へ」
そう言って、音もなく、車に乗ると、スーと車が去って行く。
「じゃあ、カートぐらい運転出来るでしょ。あの屋敷までゴー!」
THは僕が呆けて、車の行く方向を見ているうちに、さっさと、カートに乗って、支持を出し、手を上げている。
まるで、子供みたいな彼がこれから国を背負って立つのかとも思うが、これでも、慶応大学を首席
で、卒業していて、見かけによらず、頭が切れる。
しかも、人を油断させるのも上手いと来ている。
怖い怖い、、。
「すいません。ただいま、、」
怒らせると、超めんどくさいので、足早にカートに駆け寄る。
TH「ああ、、今、僕の事、めんどくさいって思ったでしょ?」
しかも、人の顔色を読む。
「いえ、そんな、滅相も無い。」
慌てて言うと
「舐めてると、消しちゃうぞ〜へへ、、」
満面の笑顔で洒落にならない事を言う。
僕は後で、まんざら冗談とも言えないと肝を冷やすことになる。
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作者名:sumiko | 作成日時:2022年7月12日 17時